Naughty Dog幹部の発言により、『The Last of Us』ゲームシリーズの将来は不透明になりつつあります。本記事では、シリーズの行方とスタジオの新プロジェクトについて解説します。
『The Last of Us』続編は制作されない可能性
Naughty Dogによればこれが最後かも
Naughty Dog関係者によると、高評価を受けたゾンビサバイバルシリーズは『The Last of Us Part 2』で完結する可能性があります。2025年3月5日のVariety誌インタビューで、共同社長ニール・ドラックマンは『Part 3』に関する憶測に言及しました。
ドラックマンは「さらなる続編を期待しない方がよいでしょう。これが終着点かもしれません」と述べ、テレビドラマ版の拡大に注力する同社の方針転換から、ゲームシリーズの将来に疑念を投げかけました。
クリエイティブディレクターは2025年DICEサミットで続編への哲学を明かしていました。「複数の続編を事前に計画するのは危険です」とIGNに語り、「Part 2制作中に次作の案が浮かぶこともありましたが、どのプロジェクトも最後になる前提で作業しています」と加えました。
この姿勢から、特にPart 2の終幕が比較的完結していたことを踏まえ、Naughty Dogがシリーズを続ける可能性は低いようです。ファン向けには、2025年4月13日公開予定のHBOドラマ第2シーズンに期待が持てます。
新作IPに着手
『The Last of Us』から距離を置く一方、Naughty Dogは新規IPに意欲的な計画を発表。2024年The Game Awardsで、2020年から開発中のPlayStation 5独占作『Intergalactic: The Heretic Prophet』を公開しました。
短いティーザー映像ではSF世界観が示され、同社史上最も野心的な物語プロジェクトと説明されています。詳細については初期発表以降、沈黙を守っています。
『Intergalactic』優先のため『The Last of Us Online』中止
『Intergalactic』発表により、以前報じられた『The Last of Us Online』マルチプレイヤー中止の意義が明確に。元ソニーインタラクティブエンタテインメント会長の吉田修平氏は2025年2月のポッドキャストで決断の背景を説明しました。
「Bungieの知見により、『Intergalactic』開発と並行して持続可能なライブサービス運営が困難と判明した」とSacred Symbols+で述べ、『Destiny』開発陣との協議後、リソース不足を認識したと語りました。
ドラックマンの発言とマルチプレイヤー中止により、Naughty Dogは少なくとも一時的に『The Last of Us』シリーズから離れる姿勢です。2025年4月3日PC発売の『The Last of Us Part 2 Remastered』でまだ世界観を楽しめます。